HerBESTの大掃除@ヤンゴン

「日本では年末に大掃除をします。一年分の汚れを落として新しい年を・・・」という私の長ったらしい説明をメイドさんたちは一生懸命聞いてくれる。

今日は2017年12月28日。大掃除。

ミャンマーにお正月はない。ない、というか、1月1日は1月1日でしかない。

「ビルマ暦」と呼ばれる独特の暦が一般的なので、私たち日本人にとってのハレの日に、特にお祝いもしなければ、大きなお休みをとることもない。

だから、「へー、そうなのね」と、日本の大掃除の文化についてちょっと興味深く聞いている。私たちはシェアオフィスをしているので、この日は他の会社さんも合同でお掃除をすることになった。

大掃除、といっても別にHerBESTにとってはなんら特別なことではない。毎日のお客様のお家のお掃除が、オフィスになっただけだ。

「お掃除ならこのオフィスの誰よりも得意よ」と、マーケイというスタッフが自信ありげに言う。そんなこんなで、1年分溜まった汚れを、落としにかかる。

お客様のお家、と言うわけでもないので、今日はみんなで仲良くワイワイ、お掃除ができればいいかなぁと私は思っていたけれど、ふと気がつくと、いつものお掃除の手順で掃除をしている。

まず最初にモノを移動して、掃除をしやすい環境を作る。

次に高い位置からホコリを落として・・と言った具合に。

目の付け所もさすがで、部屋の隅、窓の縁、棚の下、ホコリのたまりやすいところを上手に分担して手際よくお掃除している。しまいには冷蔵庫の中を自ら進んでアルコール消毒していた・・・

これをわかってくれる人がどのくらいいるのかわからないけれど、、、

そして、こういう大人数でやる掃除の時に、誰一人無駄なく、そして誰も暇をすることなく、同じ方向に向かってお掃除をする、と言うのは実は結構難しい。

どこの小学校にもきっといたはずだ。お掃除の時間に何をすればいいかわからなくて手持ち無沙汰になっていた少年たちが。

だから彼女たちが、楽しそうにふざけながらも、手際よく役割分担をしているのを見て、なんだか、日頃の積み重ねの成長を、感じて地味にじんわりときていた。

去年の大掃除は一人だった。今年は5人もいる。

最初の頃のお客様のお部屋のお掃除は、私がいないと何も進まなかった。でも今目の前で、指示を出し合っているスタッフたちがいる。

やったやった~と、ニヤニヤしている私を横目に、ワイワイ・ガヤガヤとお掃除は進む。みんな、本当に成長したよ!!すごいよ!

でも、でもね、それでもやっぱり、一言言わせてください。この机の積み方は、芸術的すぎて、やっちゃいけないヤツだと思う(笑)

2017年も大変お世話になりました。
来年の大掃除はもっとたくさんのメンバーとやれるようになるぞー。

村上由里子より。